その6
その敵とは、館の中から召喚されたと思われる、人間が骨だけの姿になった魔物ースケルトンであった。そのスケルトンは、ホームズ達を見るや否や、突撃して切りかかってきた!
そのため、やむを得ずホームズは
「おい、スケルトンを全滅させるぞ!」と仲間に攻撃命令を出した。しかし、倒しても倒しても館の中から出てくるスケルトンの前に、ホームズたちの疲労は増す一方だった。
もちろんサーシャも例外ではなく、
「ホームズ、何とかならないの?私のサンダーソードも威力が弱まってるし、何しろもう数回で切れなくなっちゃうのよ。それに他の仲間たちも疲れてるし。何かいい考えはないのかしら?」
とホームズに迫ったが、ホームズは
「館の中にいる召喚士を倒さない限りどうしようもねえんだよ!それ以前にこのスケルトンが邪魔で中には入れねえんだから!」
とお手上げ状態であった。
とそのとき、エリシャが自分ならその召喚士を倒せると言ってきた。
「エリシャ、ほんとにできるのか?外からじゃ中には攻撃が届かねえのに?」
とシゲンがたずねると、
「この屋敷ごと、私のブレンサンダで破壊してしまうのよ。」
と他の仲間たちが震え上がるような案を出したのだ。
これに対しアトロムはレネが館に連れてかれたといって反対したがホームズはアトロムの反対を押し切って、
「メルヘンの屋敷なら遠慮はいらねえ。それに今はそれしかねえだろう。エリシャ、やっちまえ。」と賛同したのでエリシャは「みんな、離れてなさい。」と指示した後、
「大いなる雷よ!」と呪文を唱えた。
すると、館に連続で雷が落ち、そして館に火がつき、海賊や召喚士の悲鳴とともに屋敷は崩れ落ちた。
このエリシャの術に対しサーシャは、怒らせたら怖いと恐怖心を抱いた。
しかしボスのメルヘンは館が崩れ落ちる寸前にレネを連れてかろうじて逃げ出し、「ちくしょう、ホームズめ。覚えていやがれ!」と叫び船でセネー海へ逃亡したのだった。